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がん」の治療

「がん」の三大治療方法には、外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)がありますが、副作用や制限事項の多い化学療法(抗がん剤)を受ける中で、注意しなければならない事項、痛みの緩和、気持ちの緩和について書かせて頂きます。




「化学療法(抗がん剤)治療で注意すること」

 抗がん剤治療は、がん治療の最も一般的な治療方法ですが、副作用が多く 制限事項も多い治療方法です。
利用する抗がん剤の種類にもよりますが、心臓、膀胱、肺、神経系の細胞にも障害を与えることがあります。また、副作用としては、嘔気、嘔吐、脱毛、末梢神経障害、疲労感などがあります。

抗がん剤治療をおこなう前に、病院で 利用する抗がん剤と副作用について説明を受け、説明資料を受け取ると思います。
この説明資料に書かれている副作用は、一般的な副作用であり、それ以外の副作用が発生する可能性があります。特に、成人病等がある場合、説明資料に書かれていない副作用が現れることがあります。
経験から言わせて頂くと、「身体の弱い部分に副作用が出やすい」ように思います。体調の異変が出た場合は、速やかに医師に相談してください。

抗がん剤は、静脈注射(時に経口投与)を使い点滴のような方法で投与します。
抗がん剤の治療回数が多くなると、静脈注射を刺す場所が無くなることや、細い血管を利用して抗がん剤治療をおこなった場合に、起こる血管の白化(血管に強力な抗がん剤が大量に投与されるため血管が死んでしまう)が起こる可能性もあります。医師や看護師も気づかないこともありますので、以下のことを抗がん剤治療の前に医師、看護師に伝えてください。


「抗がん剤治療を受ける上での注意」

@ 抗がん剤の静脈注射は、太い血管を使ってもらう。
   (血管の白化が起こりにくくなります)

A できるだけ左右の腕を交互に抗がん剤治療をおこなう。
  (片方の腕だけを使うと、血管に影響が出てしまうので、左右交互で抗がん剤治療をおこないます)

B 点滴中に痛み(血管痛)を伴う抗がん剤があります。
   病院では、痛みを弱める方法を知っていますので、痛い場合は我慢せず看護師に言ってください。
   (点滴部分や、点滴中の腕を温めると、痛みが和らぎますが、使う抗がん剤によって違うかも知れ
    ませんので、看護師に対処方法を聞いてみてください)

C 点滴中に気分が悪くなり、吐き気が出る抗がん剤があります。
  病院では、吐き気を抑える薬や方法を知っていますが、吐き気の出方は抗がん剤の回数や、患者さん
  により異なります。まず看護師に相談して、自分に合った方法を見つけてください。

D 抗がん剤の点滴スピードは調整できます。
  静脈注射による抗がん剤治療では、一般的な点滴のスピードが決まっています。しかし、患者さんの
  状況や体調により点滴スピードを調整することが可能です。
  抗がん剤治療中に、体調の変化、悪寒などが出た場合は、点滴スピードを遅くすることで体調異変を
  緩和できる場合がありますので、看護師に言ってください。



「抗がん剤治療による副作用」

@ 抗がん剤治療後におこる体調変化は、2〜3回の抗がん剤治療で自分のパターンが分かります。
  数回の抗がん剤治療で、どのような副作用が出るのか自分の副作用の出方を覚えて対策をしてく
  ださい。
  また、抗がん剤治療の回数が増えると副作用が強くなったり、発生する副作用が変わります。
  変化のパターンを覚えて対策をとってください。

A 脱毛が起こる抗がん剤があります。
  脱毛の程度や、脱毛がはじまる時期は、人によって異なります。
  脱毛は、髪の毛だけでなく体毛も抜けますが、抗がん剤治療が終わると毛は生えてきます。
  患者にとってはショックなことですが、一時的な脱毛ですから あまり気にしないでください。
  脱毛後、毛が生えると 白髪が減ったと言う人が多いので、これは朗報だと思います。
  また、髪質が変わる人が多いようです。

B 嘔吐、食欲不振
  抗がん剤により、嘔吐や食欲不振に悩まされることが多くあります。
  治療中 食欲不振で、10Kg以上も体重が減ることも当たり前にあります。
  胃がんなどでは食事制限がありますが、それ以外では、生もの以外の食事制限はありませんので、
  食べられるものを食べて体力を着けてください。
  また、多くの病院では、特別食(食欲のない時用の裏メニュー)があると思います。

  治療時は、特に「におい」に敏感になります。炊き立てのご飯のにおい、おかずのにおいなどに敏感に
  反応してしまいます。
  食事は、においの強いもの、嫌いなにおいのするものを避けるようにながら、出来るだけ食事を取るよ
  うにしてください。
  温かい食事は、においが強いので 少し冷ましてから食べるなどの工夫してください。
  スープ類やスポーツ飲料は、飲みやすいので 食欲不振のときに栄養を取るために良いと思います。

C 体の弱い部分に副作用が出る
  抗がん剤の副作用に書かれている以外でも副作用が出ることがあります。
  副作用かどうかわからないが、体調がおかしいと思ったらすぐ医師に相談してくだださい。
  もし、がん以外の病気がある場合は、同時に治療できる場合もありますので医師に確認してください。



「抗がん剤治療後の体調」

@ 抗がん剤治療後、免疫力が低下します。
   免疫力が低下し、感染症に掛かりやすくなるので注意が必要です。
  生ものや古いものを食べないようにしてください。また、口内炎や皮膚炎にもなりやすくなりますので
  清潔にしてください。

A 抗がん剤後の体調はジェットコースターのように変化します。
  抗がん剤治療後、4〜5日間が一番体調の悪い時期だと思います。患者本人は一番苦しい時期です
  が、 その時期を過ぎると 徐々に体調は良くなってきます。
  ご自分の体調リズムを知って、体調の悪い時でも 楽しめる何かを見つけてください。





「痛みの緩和」

 がんの治療がはじまれば、痛みをとるための投薬も積極的に受けられるようになります。
治療前に痛みのあった人は、本当に楽になると思います。
痛み止めは、自分の体に合うものと合わないものがあるようなので、薬を変えて様子を見るのも良いかも
しれません。きっと、自分に合った痛み止めが見つかると思います。
ある医師によれば、患者の痛みの90%程度をとることが可能との事です。



「気持ちの緩和」

 がんの治療中は、体調の悪さや、本当に治るのかと不安にあり、気持ちが落ちこむ事があります。色んな患者さんと話をしましたが、だれもが持っている不安のようです。
そのような場合は、病院で精神安定剤や睡眠導入剤を処方してもらうことで 気持ちが落ち着く場合があります。
あと、
入院する場合は、大部屋をお勧めします。
大部屋だと、余計に落ち着かないと思われがちですが、がんのように治療中に体調が変わり、考えすぎると本当に治るのかと不安になる病気の場合、同じ部屋の同じような病気の患者さんと話ができたり、励ましあえる環境は非常にありがたい環境です。
私も度重なる入院中に、色んな患者さんと話ができ、気持ちが落ち着いた経験があります。今でも、何人かのがん友と時々メールや電話で他愛無い話をしていますが、彼らの存在が今でも心の励みになっています。
重篤な状況であったり、感染症がある場合などは大部屋に入れませんが、できる限り入院中は大部屋で過ごすというのも気持ちが落ち込まない方法だと思います。



「治療の延長」

 がんの治療に入る前に、治療計画(どのような治療を、何回 いつまで実施するか、治療が完了する時期はいつ頃かなど)について医師から説明を受けえます。
この治療計画が短縮されることは非常に少ないのですが、治療が延長されるケースは多くあります。
これは、計画していた治療では効果が不十分だったため、追加の治療をおこなう必要があるためです。

治療の延長は、患者本人にとっても本当にショックなことですが、再発して また1から治療を始めるより、いまの時点で分かって良かった。あと少し頑張って、完全にがんを治そうと考えてください。
治療の延長は、症状が良くなっているから行う行為です。



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