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がん」の診断

「がん」の診断はスクリーニング検査(「がん」があるかどうかを調べ)、各種の検査、診察によって行います。「がん」であることがはっきりしたら、病期の診断(ステージング)をおこないます。病期とは、癌の大きさや他の臓器への広がり方を確認し、進行の程度を示すものです。

このように、「がん」の診断は、通常 基本的な検査をおこない、疑わしい場合には さらに掘り下げた検査をおこない「がん」の種類、進行レベルを決定されるため、治療に入るまでに1か月〜3か月程度の時間がかかります。
がんの種類により、診断内容は異なるため詳細には明記できませんが、適切な診断を受けるためのポイントがあります。



「スクリーニング検査」

 スクリーニング検査とは、症状がまだ現れない段階で、「がん」があるかどうかの可能性を調べるものです。
スクリーニング検査の結果は決定的なものではなく、その後の診察や検査によって「がん」の診断が確定されたり、あるいは「がん」の疑いが否定されます。これに対し、診断検査は医師が「がん」を疑った場合に行うものです。

スクリーニング検査では、「偽陽性」(実際には「がん」がないのに疑わしい結果)が出ることや、「偽陰性」(実際には「がん」があるのに見つからない結果)が出ることがあります。

スクリーニング検査は、定期的な健康診断でおこなうレベルの 胸部レントゲン、血圧、医師問診から、人間ドックでおこなわれるレベルの 心電図・血液検査、専門的レベルのPET検診、※HLB血液検査まであります。
検査レベルを上げることで「偽陽性」「偽陰性」のリスクは少なりますが、早期がんが発見しやすいと言われているPET検診は1回10万円〜15万円程度の費用がかかってしまうため簡単に検査を受けることは難しい状況です。

では、どのようにすれば良いかというと、定期的な健康診断は必ず受ける。体調がおかしいと思った場合は、専門検査を受けるようにすることで早期発見ができると思います。


HLB血液検査とは、ガンの発生の可能性を探るために使われる血液検査で、体全体で、どの部分にどのくらいの  活性酸素の発生量があるかを判断し、将来起こりやすい「がん」病気を 推測します。



「腫瘍マーカー」

腫瘍マーカー(しゅよう マーカー)とは、特定の腫瘍が血液中に分泌する物質を調べる血液検査です。「がん」でない人の血液からも腫瘍マーカーが見つかることや、「がん」があるのに腫瘍マーカーが見つからないこともあるため、確定的な診断方法ではありませんが、怪しい部分に当たりを付けるのには良い方法だと思います。ただ、腫瘍マーカーの結果を鵜呑みにしないようにしてください。



「画像診断」

 画像診断は、X線検査、骨スキャン検査、超音波検査、CT検査、MRI検査、内視鏡検査などの画像診断をおこない、癌の転移の有無、腫瘍の大きさなどを調べます。乳がん検査でおこなわれる マンモグラフィーなども画像診断となります。
画像検査では、腫瘍の大きさなどは分かりますが、その腫瘍が悪性か陽性かは判断できません。



「生検検査」

 生検検査(せいけん けんさ)とは、画像診断の画像を基に、腫瘍部分や骨髄などの一部を採取し検査をおこなうものです。
針生検と呼ばれ、針のような器具を利用し細胞を採取したり、メスで腫瘍の一部を採取して「病理組織検査」をおっこないます。
針を使用する方が、傷口が小さく体の負担も少ないのですが、採取する組織が少ないため「病理組織検査」で利用できないと判断され、再度 細胞を採取し直さなければならないことがあります。またメスによる採取でも、簡易手術で採取する場合には、針と同様に「病理組織検査」で使えない細胞を採取してしまう可能性もあります。

本格的に外科手術をおこない細胞採取をした方が良いと医師から告げられることがありますが、正確な検査を受けるために必要なことなので「簡単な針で良いです」とは言わないようにしてください。
「がん」の生検検査は、一連の検査の中で非常に重要なものです。



「病理組織検査」

 病理組織検査(びょうりそしき けんさ)とは、生検検査で採取した細胞組織や、体内の分泌物などを用いて、顕微鏡で調べることで、がん細胞を見つける検査です。
病理組織検査以外に、「組織診(そしき しん)」、「細胞診(さいぼう しん)」と呼ばれることがあります。

この「病理組織検査」は、がん検査の中で最も重要な検査となり、がんの組織型(扁平上皮がん、腺がん、未分化がんなど)や種類、悪性度などが ほぼこの検査で確定してしまいます。

検査は、その病院に在籍する「病理医」と呼ばれる医師が、生検検査で採取した細胞を薄く切り染色(特殊色素で色を付けて)を施して病理標本を作成し、ルーペ、光学顕微鏡、電子顕微鏡等を使っておこなわれます。
がんの場合、この検査で「がん」の種類、悪性度が確定しますが、がんの専門病院以外は「病理医」は少なく、病理医が経験則と標準標本との比較で「がん」の種類等を決定してしまうため見立て違い(評価間違い)が一番出やすい検査です。

私の場合も、大学病院で この「病理検査」で見立て間違いをされてしまい、1つの組織から複数のがん細胞があり、どれから手を付けて良いかわからないため治療の手だてが不明(末期で手遅れ)という診断結果が出てしまいました。この検査結果は、病院として診断を下すうえで最も重要な検査ですが、見立て間違いであれば適切な治療もされないことになってしまいます。
幸いにも、その大学病院が「治せない」と判断されたため、がんの専門病院で全ての再検査を受け直し、「まだ治せるかも」ということで治療に入りました。
がん専門病院の医師に、なぜ大学病院と診断結果が異なるのか確認すると、
「病理医の診断で、がんの種類と悪性度などが、ほぼ決まる。」「病理医のスキル不足などで 見立て間違いがおこる。」との事でした。
大学病院の誤診かと専門病院の医師に聞いたところ、「見立て違い」という言葉が帰ってきました。今は、治療も終わりましたが、もしも大学病院で見立て間違いのまま治療に入っていたら、今の私は存在していなかったことでしょう。


「がん」は、色々な種類がありますが、標準的ながんは 全体の6割くらいで、4割は人によってパターンが違うようです。例えば、悪性リンパ腫というリンパのがんでは、ホジキン種、非ホジキン種という2種類に大別できるのですが、同じホジキン種の中でも人によってパターンが異なるようです。私の場合は、ホジキン種という悪性リンパ腫で、通常は転移がなく細胞が増殖する特徴があるらしいですが、私の場合は 複数個所に転移をする亜種(例外種)のホジキン種と診断されました。このように、
○○がんと言っても、4割程度は 人それぞれに症状が違うようため、病理医のスキル不足等があった場合、まったく違った見立てをしてしまうことがあるようです。





「適切な診断を受けるには」

 「病理組織検査」の項目でも書きましたが、病理組織検査は 非常に重要な検査です。
言いえると、病理組織検査で正確な診断をされることが、適切な治療を受けるための道筋になるとも言えます。
では、確実な病理組織検査を受けるための方法は無いのかというと、2つ方法があります。
もし、病理組織検査を受けなければならない時、検査を受けたが その検査結果に不安を感じるようなときは、是非この2つを実勢してください。


@ 現在、かかっている病院以外でも病理検査を受ける
 生検検査で採取した細胞を、その病院だけでなく 病院経由で他の病院・検査機関で同時に病理検査に出すことが可能です。生検検査をおこなった病院で確認が必要ですが、「他の検査確認でも同時に病理検査をおこないたい」意思を担当医師に伝え、その病院と他の機関との検査結果を総合的に判断する方法があります。
この場合、生検で採取した細胞を その病院で病理検査用に標本化(染色、プレパラート化)し、2か所で病理検査をおこないますので検査結果が出るまでに少し時間が掛かります。
2か所の所見が同じであれば、結果は ほぼ正しいと言えますが、結果が違う場合は 病理検査をやり直などの方法で納得のいく再検査ができると思います。
他の検査機関で病理検査を依頼しても、費用的には1万円も掛かりませんから 非常に有益な方法だと思です。


A セカンドオピニオンを受ける
 セカンドオピニオンとは、よりよい診断・治療方法を確認するために、現在掛かっている病院以外の、病院を受診し 第三者の「意見」、「アドバイス」を求める行為を言います。
従来のように、主治医に「すべてを任せる」というスタイルでなく、複数の専門家の意見を聞くことで、より正確な診断、治療法を患者自身が選択していくべきと言う考え方に沿ったもので、がんの場合、一般的な方法となっています。

セカンド・オピニオンを求める場合、まずは主治医に話して他の病院への診療情報提供書を作成してもらう必要があります。そして、その病院で撮影した画像資料、検査結果、生検検査で採取した細胞の標本の貸し出しを受けるかコピーを作成してもらい、セカンドオピニオンを受ける医療機関に提出をします。検査内容に漏れがあるなどの場合は、新たな検査を必要とすることもある。(画像資料のコピーなどで費用が発生する場合もあります)

セカンドオピニオン(自費診療)は「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険給付の対象とはならず、全額自己負担となります。費用は、30分 3万円前後 後30分 1万円前後で、がんの専門病院などの場合は、予約に数か月の時間が掛かる場合もありますが、セカンドオピニオン外来を受診するまでに提出した検査資料の事前確認が終わっているので、診察時間は30分程度で終わるのが一般的です。
また、治療がはじまっている患者のセカンドオピニオンを受け付けない病院もありますので、セカンドオピニオンを受ける場合は、治療前におこなってください。



私の場合、複数の検査機関での病理検査、セカンドオピニオンとも受信しましたが、感想を書かせていただくと以下の通りです。

(2か所の病理検査)
現在かかっている病院に不安、疑問がなければ 適切な診断を受けるために、非常に有益な方法だと思います。
費用的にも 負担が小さいこともメリットだと思います。


(セカンドオピニオン)
現在かかっている病院に不安、疑問がある場合に有益だと思います。ただ、セカンドオピニオン先の病院で検査をしていないので診断結果を得られるのでなく、「このタイプのがんだと推測される」「通常の場合は、○○が考えられる」といった意見をもらえる程度の回答しかありませんが、「今の診断は見立て間違いかもしれない」といった意見も得られます。
専門医と直接話すことで、不安が解消したり、方向が見えてくることもあると思います。私の場合は、セカンドオピニオンを受けたことで、「今の見立てが間違っている可能性が高い」「がんの場合は、専門病院でなければ適切な治療ができないかも知れない」と思い、病院を変わる切っ掛けになりました。

がんの場合、病院の知識差が大きいので、セカンドオピニオンを受けられるのであれば、がんの専門病院をお勧めします。




「がん」の治療

「がん」の三大治療方法には、外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)があります。
がんの種類、転移状況、治癒状況などにより、これらの治療法を組み合わせて治療をおこないます。


外科療法:
 早期がんでは、外科手術が有効で外科手術だけで完治することがあります。しかし、すでに転移がある進行がんには、手術は有効ではないと言われています。外科療法には、拡大根治手術、縮小手術、機能温存手術、内視鏡手術、体腔鏡手術などがあります。


化学療法(抗がん剤療法):
 全身的ながん、白血病、悪性リンパ腫、転移がんなど多くのがん治療で行われる方法です。抗がん剤が静脈注射(時に経口投与)により、血液を通り、全身に運ばれてがん細胞を攻撃します。しかし同時に、正常な細胞も傷つけるので、副作用が最も大きいと言われています。
抗がん剤は、心臓、膀胱、肺、神経系の細胞にも障害を与えることがあります。副作用としては、嘔気、嘔吐、脱毛、疲労感などがあります。


放射線療法:
 高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を殺し、がんの増殖を阻止する治療法です。放射線をがん細胞に集中して当てることで治療をおこないます。ただ、進行したがんでは無効です。
副作用としては、脱毛や食欲不振、嘔吐などが起こります。悪性リンパ腫、白血病、脳腫瘍、皮膚・食道・肺・子宮頸部のがん、乳房・前立腺・肺・脾臓・胃がん、膀胱がん・骨肉腫・悪性黒色腫など多くのがんが対象となります。


各種「がんの治療法」については、以下のホームページに詳しく解説されています。
リンク: 独立行政法人 国立がん研究センター 「がん情報サービス」「がんの治療方法」


 このページでは、治療法における副作用、標準療法以外の治療法について記述させていただきます。


「副作用」

 「がん」治療で最も副作用の出やすい治療方法は、化学療法(抗がん剤)、放射線療法です。
特に抗がん剤は、がん細胞も殺すが、正常細胞も殺すため、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等など多くの副作用が現れます。
抗がん剤治療がはじまる前に、病院から副作用についての説明がありますが、説明資料に記述されている副作用は、抗がん剤の利用回数や個人によって異なって現れます。
入院時に、多くの患者さんを見ましたが 同じ抗がん剤を使っても抗がん剤による副作用の出方は個人によって異なっていました。
ただ1つ言えるのは、体調の悪いところに副作用として現れやすいようです。私の場合、血糖値が高く糖尿病予備軍だったのですが、一番強く副作用が出たのは 手足の末梢神経の痺れでした。
がん治療に入られる多くの方が、他の病気を持たれていることが多いと思いますが、その部分に副作用がでる可能性が高いと思います。
がん治療中、同時に他の病気がある場合は 同時に治療を進めることが副作用を最小限に抑える方法だと思います。



「標準療法以外の治療法」

 「がん」を早く治したいという思いで、色々な治療法を試す人がいます。私も、治療中は 藁にもすがる思いで、色んな治療法を調べましたが、単純に良いと言われることをすることは間違いだと気づきました。
最近、流行になっている以下の治療法について私の調べた範囲で書かせていただきます。


温熱療法:
 温熱療法には、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、がんやその近くを温める方法(局所温熱療法)があります。
がん細胞は、41℃以上で活動を停止し、42.5℃以上で死滅するという研究発表から生まれた治療法のようです。
温熱療法は、、体の表面に近いがんは目的の温度まで比較的容易に温めることができるようですが、体の奥深いところにあるがんは、十分に温めることが難しい場合が多く、温熱療法の効果が不十分と評価されています。がんの種類を限定し、一部の病院で温熱治療が実施されています。
ただ、現時点では研究段階で、まだ標準治療とはいえません。この治療法の対象となるのは、通常の治療法は治すことが難しい局所進行がんや再発がんで利用されています。
病院以外でも、温熱療法をおこなっている団体もあるようですが、医学的な効果は認められていないようです。


代替療法(健康食品やサプリメント):
 がんの代替療法(民間療法)の有効性や安全性を科学的な方法で評価しようという動きが高まっており、「がん」に良いというサプリメントがあります。
健康食品やサプリメントの「有効性、安全性」が科学的に評価されはじめており、効果を認められるものもあるようです。但し、この評価は、治療中でない状態での効果であって、治療中の使用は医師に相談してください。

特に、
抗がん剤を使用しているときに、サプリメントを服用することで治療効果を低下させるもの、悪影響を与えるものがありますので、治療中の服用には十分注意してください。





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